毛じらみの治療法とその相場

毛じらみの治療法には2つの流れ

069868毛じらみは、寄生吸血昆虫なので、その駆除をすることになります。 考えられる治療法としては、物理的に取り去る方法と、シラミ駆除剤を使う方法があります。 毛じらみの住処である陰毛を剃ってしまう剃毛は、「毛じらみで 尼と僧正 2人でき」という川柳があるほどで、この句は剃毛が毛じらみの治療法として有効であるとともに、毛じらみの治療は相手と一緒に行う必要性が高いということも示しています。ただ、剃毛が恥ずかしいなど何らかの理由で剃毛が難しい場合や、陰毛を剃ることで毛じらみが近くの肛門周囲やすね毛、脇毛など居心地の良い住処を求めて引っ越してしまうこともあります。剃毛は治療法の1つとして有効ですが、他の場所に毛じらみが引っ越してしまうようなことになると厄介なことになるので注意が必要です。目の細かいクシでブラッシングすることで、成虫を除去することもできますが、この方法だと卵は取り除けません。

オーソドックスな治療法はシラミ駆除剤

070654その他の毛じらみのオーソドックスな治療法は、市販の外用剤による治療法です。ピラスロイド系の殺虫成分であるフェノトリンが配合されたシャンプーで患部をシャンプーしたり、パウダーを塗布したりします。
シラミ駆除剤であるフェノトリンは、殺虫成分の中でも特に残効性、速効性にすぐれています。 シャンプーの場合は、陰毛であれば患部を前もってぬるま湯で濡らしておいて、3~5mL程度を十分にいきわたるように刷り込み、シャンプーします。5分後にぬるま湯で十分にすすぎます。
またパウダーで治療する場合は、陰毛であれば約2g程度を塗って、1時間放置します。その後洗髪用シャンプーなどをつけて水又はぬるま湯でしっかりとすすぎます。
シャンプーの場合も、パウダーの場合もいずれも1日1回、3日に1度の使用を3~4回繰り返します。具体的にいうと、フェノトリンを配合したシャンプーやパウダーを初めて使った日を1日目とすると、4日目、7日目、10日目といった具合に、3日に1度の割合で、3~4回使用します。
このような使い方をするのには、シラミ駆除剤が幼虫や成虫は速効で退治できるのに対し、卵は殻に守られ生き残ってしまうためで、毛じらみの卵が孵化する7~10日の間は、しっかりとケアすることが大切になってきます。

毛じらみの治療にかかる費用は

yakkyoku_uketsuke[1]毛じらみに治療に関しては、毛じらみかどうかの診断を受けに行くと、病院やクリニックで初診料・診断料がかかります。 健康保険が利いたとして、診察料・検査料などで1,500円~3,000円ぐらいが相場ではないかと思われます。 シラミ駆除剤は、市販薬になっていて処方箋がなくても、つまり医療機関を受診していなくても薬局やドラッグストア、あるいはインターネットで購入することができます。
日本では、シラミ駆除剤はフェノトリンを配合したスミスリン・パウダーとスミスリンLシャンプーしか販売されていませんが、ともにパウダーは30g、シャンプーも80mLを約2,000~3,000円程度で購入することができます。陰毛の場合、1回の使用がパウダーで約2g、シャンプーで3~5mLなので、1個あれば十分治療に使えます。