毛じらみをやっつけるフェノトリンとは

しらみ駆除剤のフェノトリンは毛じらみ以外のしらみにも効く

2824e8c8469e546d3f9e178e57fa1a59[1]ヒトに寄生し吸血するシラミlouseは、シラミ目(Anoplura)に属し、哺乳動物や野鳥の体毛や羽毛に寄生するシラミとは違うもので、アタマジラミ Pediculus humanus humanus、コロモジラミ Pediculus humanus corporis、ケジラミ Phithius pubisの3種類になっています。
実は毛じらみの治療に用いられるフェノトリンは、毛じらみ以外にアタマジラミ、コロモジラミにも有効です。フェノトリンは殺虫成分の中でも残効性に優れていることから、しらみ駆除薬として広く使われるようになりました。

シラミ駆除剤のフェノトリンは、蚊取線香と同じ仲間

kincho[1]殺虫剤には、いろいろな種類のものがありますが、しらみ駆除薬のフェノトリンは、ピレスロイド系という蚊取線香の成分をもとにいろいろと研究されていったものの流れの1つになっています。
蚊取線香の原料は、除虫菊に含まれているピレトリンと呼ばれる成分で、ユーゴスラビアに住んでいた婦人が、庭にあった花の周囲で虫が死んでいるのをみつけたことから発見されたと言われています。そしてこのピレトリンをもとに開発されたピレトリンに似た一連の化合物がピレスロイドと呼ばれています。
フェノトリンをはじめとした殺虫成分は、ごく微量でもしらみの神経を侵し殺虫効果を発揮します。しかし人間をはじめとした哺乳類や鳥類の恒温動物では、酵素によってすぐに分解されてしまうので無効であり安全です。
ただ、カブトムシやクワガタムシなどの同じ昆虫類や、熱帯魚などには影響がありますので注意が必要です。蚊、イエバエ、ゴキブリ等に対しても効果があり、ゴキブリに対しても速効性は劣るものの致死率は高くなっています。ゴキブリに対しては、速効性などでもっと優れた殺虫成分があるので、他の成分が使われています。

体だけじゃなく下着類や寝具にも使えるしらみ駆除剤

しらみ駆除剤のいいところは、陰毛はもちろんですが、下着類や寝具類、畳や床にも散布できるところです。散布する場合はだいたい1m四方で15gが目安になります。下着類や寝具類についた毛じらみに対しても効果が期待できます。

しらみ駆除剤を使うときの留意点

市販されているしらみ駆除剤は、第2類医薬品で比較的安全性が高い医薬品ですが、体に塗ったりするものです。口の中に入れたりしないようにします。
また患部に湿疹やかぶれ、ただれ等がある場合は使わないで医療機関に相談するようにします。
さらに使用した部分に、湿疹やかぶれ・ただれ等の症状が出てきた場合はすぐに使用を止めて医師や薬剤師に相談するようにしましょう。